都民の胃袋を支える築地市場を行く
東京の暮れの風物詩と言えば、酉の市にアメ横、門松・注連飾りなど正月の準備……忘れちゃいけないのが都民の胃袋を支える築地市場です。
近年、市場経由率が下がったとは言え、中央卸売市場は生鮮食料品流通の中心を担っています。築地市場は水産物、青果物を取り扱っており、特に水産物の取扱規模は年間約567、160トンと世界最大級となっています。
12月の入荷量は他の月の平均と比べて多く1・2倍ほどになります。月末には一般消費者も多く訪れ、築地市場の場内や場外はいつにも増して賑わいます。
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青果物の初市に出される「宝船」
大中小の木船に様々な種類の青果物を満載し、1月5日の初市に出され、注文を受けていた仲卸業者や売買参加者のせりにかけられる |
神経使う事故防止と場内整理
場内を走り回るターレット(荷物を運ぶ運搬車)やトラック、セリ場における一部マナーの悪い観光客など、事故防止・場内整理、市場運営にとても神経を使います。昨今、観光客のマナーの悪さが問題になり、2年連続で年末年始のマグロ卸売場の見学者エリアが閉鎖になりました。残念ながらやむを得ないことでしょう。
築地市場の年内の開市(市場の取引のある日)は、青果部が29日まで、水産部は30日までです。
従って、各職場とも30日まで勤務を行っていますし、年末年始の休日でも人の出入りや施設の利用もあるので、巡視・設備職場は夜勤体制で業務を継続しています。
豊洲移転ありきではなく
築地の将来は全体の合意で
築地のもう一つの重大な関心事は、「豊洲への移転」問題です。
たしかに築地市場は老朽化し、流通動線の改善や衛生的な環境づくりも課題となっています。しかし、豊洲の汚染された土地に市場を移転することに都民がいかに不安を持っているかを都議会議員選挙が証明しました。
石原都政は、都民や市場関係者、私たち職員の声を無視して「豊洲移転」の方向で正面突破しようとしています。
私たちは、「豊洲しかない」という硬直した発想ではなく、都民の不安に応え、業界の意向をまとめていけるような柔軟な方向を見い出すべきだと思います。
そして、何よりも職員が安心して働き、雇用が保障されるよう、各地で問題が起きているPFI方式を早急に撤回し、新市場の運営や職員の位置づけなどを十分に協議することを求めています。
鈴木利明・中央市場支部長と久保善高・築地市場分会長に話をうかがい、都庁職教宣部でまとめました。
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