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秋川保健所
保健所支部長の北村さん
市町村格差が拡大する懸念も
市町村の役割分担を強く主張する東京都。しかし、市町村は行財政基盤が脆弱な上に専門職の確保も十分ではないために、技術的ノウハウや蓄積が圧倒的に不足しています。
しかも、都は第二次財政再建推進プランでは市町村等への補助金カットの方針を明らかにしており、市町村の不安がつのるのは当然です。現に、すでに移管された乳幼児健診の国庫補助金は一般財源化され、都の補助金も13年度で終了したことから、市町村の負担が増え事業を縮小するなどの影響が出始めています。
国や都が「地方分権」を声高に叫んでも、その実態は、市町村財政と体制を確実に圧迫しており、市町村格差を拡大する恐れがあります。そして、「地方分権」の名による保健所の統廃合と市町村格差の行き着く先は、住民へのしわ寄せです。
住民の願いは保健所の充実
保健所は、医師である保健所長をはじめ、歯科医師、食品衛生監視員、環境衛生監視員、薬剤師、獣医、放射線技師、保健師、栄養士、歯科衛生士など、暮らしと健康に総合的にかかわる専門職種が配置されています。
保健所の良さは、必要ならばいつでも地域に出向き、住民の暮らしの場面を見てその人にあった相談を行い、施策化につなげることです。この活動の積み重ねが憲法25条の公衆衛生の向上及び増進につながるのです。住民の願いはこうした保健所の機能の一層の充実です。
◇ ◇ ◇
秋川保健所の入り口には古い桜の木がある。2階の事務室から見えるその枝ぶりは見事だった。都のどの職場も永い間、職員が皆でつくり上げてきた仕事の蓄積や経験があり、行政の重層性を持ち、地域住民を守ってきたはずだ。今それが、猛スピードで崩されようとしている。明確な意志をもち、あらゆる手法を用いて。自治体の役割を再確認し、職場と住民とともに闘うことを心に誓った。「春にこの桜の花を見ることができるかな」という言葉がとても印象的だった。
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