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こんな職場、こんな仕事
第3回
経済支部
水産試験場大島分場
杉野隆さん
前田洋志さん
大島の波浮港にある水産試験場大島分場の職場・仕事について、杉野隆さんと前田洋志さんにお話を伺いました。
日本の200海里水域は380万平方キロメートルと広大で、その内の45%が東京都の調査海域となっています。大島分場の資源環境部門では、千葉県、神奈川県、静岡県と協力して周辺海域の海況図を作成し、「1都3県海況速報」として漁業関係者に毎日提供しています。また、キンメダイ、ハマトビウオ、タカベ等を対象に資源解析に必要な漁業業、資源情報の収集を行うとともに産卵生態等の生物学的特性の解明に取組んでいます。
増養殖部門では、サザエ、トコブシ、テングサ、イセエビ等の磯根資源の回復と増殖をはかるために、大島から御蔵島までのエリアの各種調査研究に取組んでいます。加えて、三宅島の災害調査や大島の座礁船の調査も行っています。これらは研究員自身がダイビングの技術を磨いて、潜水調査を行っています。三宅島の磯根は全体としては少し良くなっているそうですが漁業を再開するレベルには回復していないとのことです。
「調査は継続的に行ってデータを取っているから、異常がわかる。無駄なようでも毎年データを積み上げる必要がある。単年度で業績はあがらない」と、当局の近視眼的な考え方による研究員の定数削減に対して厳しい批判が出されました。
職員は調査・取締以外に、漁協での相談、養殖場の病気の相談、漁業者に対する経営の相談などに当っています。
定数削減により職員は、広大なエリアの調査・取締、三宅の噴火などの影響調査などに追われ、応援体制を組んで対応しているとのことです。
お二人からは、島しょの調整手当が廃止されたことに伴う減収については、水産試験所の職員は平均で20年程度は島しょ勤務があり、一回あたりの勤務期間も長いため、影響が大きく生活に大きな打撃となるとの意見が強く出されました。
「島しょの待遇改悪で、若い世代が都の水産試験場を敬遠するようになりはしないかと心配だ。そうなれば都にとって大きなマイナスになる。なにかいいことがあるという職場を作っていかなくては」。杉野さんの後輩に対する思いがこもった言葉が忘れられません。
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